生成AIを用いて作られた奇妙なキャラクターたちの総称。また、これらのキャラクターを使用した動画コンテンツが次々に生まれSNSに溢れている現象(インターネット・ミーム)のこと。2025年からインターネット上に現れたが、一部のキャラクターを除き、作者は特定されていない。これらキャラクターやコンテンツは、α世代(2010年から2024年生まれ)やZ世代(主に1997年から2012年生まれ)と呼ばれる年齢層を中心に世界的なブームとなっている。
同キャラクターには、「トララレロ・トラララ」(スニーカーを履いたサメ)や「ボンバルディーロ・クロコディーロ」(ワニの頭を持つ爆撃機)、「バレリーナ・カプチーナ」(カプチーノカップに顔がついた頭部を持つバレリーナ)などがいて、イタリア語のような名前を持ち、人間・動物・無生物を組み合わせた荒唐無稽な見た目をしている。耳に残り思わず口に出したくなるようなキャラクター名や、キャラクターやコンテンツ自体の無意味さが人気の理由だという。
こうしたキャラクターを紹介する動画には、名前を読み上げるイタリア語風の音声が伴うことが多い。他方、例えばインドネシアの大学生が作成した「トゥントゥントゥンサフール」(人間のような手足や顔を持つ丸太)のように、イスラム教の風習(断食期間の夜明け前の食事「サフール」とそれを知らせる太鼓の音「トゥン」)に由来した名前が付けられたものもある。
「ブレインロット」とは、日本語で「脳が腐る」と訳される言葉で、低品質で中毒性の高いコンテンツを過度に見続けることによる知能の低下、精神状態の悪化、またそれらの作用をもたらすコンテンツを指す。この言葉は、2024年の英オックスフォード大学出版局の「今年の言葉」にも選ばれた。
生成AIを活用したコンテンツ作成をめぐっては、著作権や商標権といった法整備が進められている。イタリアン・ブレインロットのキャラクターには、AIが作ったという特性上、著作権が認められない可能性がある。こうした課題があるなか、ゲーム化やグッズ化など、イタリアン・ブレインロットとその流行は、ビジネスとしての広がりを見せている。
イタリアン・ブレインロット
イミダス編
2026/03/09