特徴:感染者の便に排出された赤痢アメーバという微生物に汚染された飲食物を口にすることで感染する。性行為では、リミングやアナルセックスにより感染する。温かい地域の途上国で多く見られるが、先進国でもMSMの間での流行が認められる。感染者のうち発症するのは5~10%で、アメーバ性大腸炎、アメーバ性肝膿瘍(かんのうよう)を発症することもある。症状は軽快したり悪くなったりしながら数週間程度で慢性化するが、通常の社会生活をおくることができる。潰瘍性大腸炎と混同されやすく、注意が必要である。ワクチンがないため、予防には手指の衛生管理が重要。
年間新規感染者数:853件(2019年。全数報告)
症状:2~4週間の潜伏期間を経て、腹痛、下痢、いちごゼリー状の粘りのある便などが見られる。発熱や肝臓の腫れが生じることもある。
治療方法:10日間、飲み薬を服用する。
定点報告
※感染症法により、地方自治体が定める国内約1000カ所の医療機関には、感染例を保健所に報告することが義務づけられている。
全数報告
※感染症法により、全感染例を保健所に報告することが医師に義務づけられている。
AIDS
Acquired Immunodeficiency Syndrome