
アンコンシャス・バイアス
無意識の偏見。経験やメディアの言説等を通じて「普通は〜」「〜なら〜すべき」などのステレオタイプが知らず知らずのうちに埋め込まれるため、自覚しにくい。
インセル
「Involuntary celibate(望まない禁欲者)」を略したネットスラング。自身が女性にモテないことや「弱者」である原因は女性にあると考え、強烈なミソジニーを抱く。実際にインセルによる暴力行動が世界的な社会問題となっている。
家父長制
父権制とも呼ばれる。父系で継承される男性家長が絶対的な権力を持ち、家族の構成員を支配下におく構造。大日本帝国では天皇を家長、国民(臣民)をその「赤子(せきし)」とする擬似家父長制国家が形成された。家父長制は、女性が家長に従属することを前提としており、性差別の源となる。
セクシズム
性別を利用した差別。性差別主義。1960年代のフェミニズム運動で女性差別が告発された際に生まれた言葉。「セクシスト(性差別主義者)」は、性差別の思想を持ち、性別役割を疑わない人を指す。
男性権利運動
「マスキュリニズム」「男性人権運動」とも呼ばれる。女性の権利向上が男性の「犠牲」の上に成り立っていると考え、男性の「権利」回復を求める。男性優位の「伝統的社会」にとってフェミニズムやLGBTQの権利運動は脅威であるとし、しばしば政治的煽動とも結びつく。
ヒムパシー
「彼(him)」「同情(sympathy)」を組み合わせた造語で、たとえば性加害を行った男性に過度な同情や擁護が寄せられ、被害を矮小化し加害行為を軽視するといった事例で使われる。
フェミサイド
性別を理由に女性が殺されること。女性への偏見や差別、敵意などを抱く男性により、女性が無差別に標的にされる。
ホモソーシャルな絆
恋愛感情や性的な繋がりではない、男性同士の強い結びつき。「男同士の絆」。「男らしさ」を互いに共有し、女性や同性愛者を排除する特徴があり、男性優位社会の基盤ともなっている。
ホモフォビア
同性愛や同性愛者に対し、嫌悪、偏見、差別、恐怖など否定的な感情を持つこと。同性愛嫌悪。しばしば、同性愛者に対するヘイトクライムを引き起こす要因となる。
マイクロ・アグレッション
日常的に繰り返される微細な差別。アンコンシャス・バイアスに基づいて繰り返される言動や態度は、それを向けられる側にとっては攻撃となり、大きなダメージを引き起こす。している側には悪意や差別の自覚はなく、指摘することが難しい上、問題があると認識されにくい。
マスキュリニティ
男性性。男性としての性質。「男性としての性質」は「男らしさ」としてイメージされるが、その中身は多様であり、性差別や男性自身への抑圧につながる、「男らしさ」の負の側面は「トキシック・マスキュリニティ(有害な男らしさ)」と言われる。
マチズモ
男性優位主義。「男らしい男」を意味するスペイン語「マッチョ」に由来し、「マッチョイズム」とも言われる。
マノスフィア
ミサンドリー
男性嫌悪。単なる「男嫌い」の意味から、女性蔑視的で男性中心主義的な男性性に対するフェミニズム的な嫌悪(女性だけではなく男性も持ち得る)にいたるまで、幅広い意味がある。
メール・ゲイズ
男性のまなざし、特に映画や広告などで女性を描写・表現する際の、男性の作り手の視点のこと。女性が男性の欲望の対象としてのみ描かれたり、男性をサポートする役割としてのみ存在したりするなど、「男性は見る側、女性は見られる側」である社会構造を反映する。
メンズリブ
女性解放を求めるウーマンリブに呼応した「男性解放運動」。男性も「男らしさ」による抑圧の被害者であるとし、男性特有の「生きづらさ」から解放されることを目指す。