日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
新湯富士(藤山/富士山)
栃木県。高さ1184m。日光と塩原温泉郷を結ぶ「日塩もみじライン」の、新湯(あらゆ)温泉東側に見える山。周辺は天然広葉樹林が広がり、畑下温泉まで自然研究路が整備され、モリアオガエルで知られる大沼や、ミズバショウの自生地などがあり、自然を満喫できる。大沼からは、逆さ富士を眺めることもできる。なお、大沼をはさんで東側には須巻富士(小富士)がある。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
榛名富士(榛名山)
群馬県。高さ1391m。カルデラ湖である榛名(はるな)湖を囲む外輪山の一つで、円錐形の美しい山容を見せる山。山頂へはロープウエーで約3分で登ることができ、箱庭のような榛名湖をはじめ、関東平野が一望にできる。榛名湖に映し出される「逆富士」の姿は美しく、榛名富士を見ながらのワカサギ釣りは、冬の榛名湖の風物詩である。
◆その他のミニ知識はこちら!【ふるさとの「富士山」】