日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
伊賀富士(尼ヶ岳)
三重県。高さ958m。伊賀盆地で美しい山容を見せている、円錐形の山。広々とした山頂を東海道自然歩道が横切り、室生火山群の連峰を一望にでき、眼下には伊勢湾が広がるという大展望が楽しめる。南のふもとの旧美杉村(現 津市)には、国の名勝「三多気のサクラ」があり、春には約2000本のヤマザクラが約1.5kmにわたって花開く。
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安芸小富士
広島県。高さ278m。広島湾北部、宇品港の沖合にある似島の最高峰で、広島市街から、ふっくらした美しい姿を眺められる。山頂からの展望は素晴らしく、瀬戸内海と広島の町が一望にでき、ゆるやかに傾斜する山すそには、ミカン畑が開けている。恵まれた自然はリゾートアイランドとして親しまれており、島の周辺では、真珠やカキの養殖が行われている。
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