日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
越後富士(妙高山)
新潟県。高さ2454m。頸城アルプス(妙高連峰)の主峰で、神奈山・大倉山などの外輪山に囲まれた山。古くから修験者の行場として信仰登山が行われ、妙高山の名も梵語のスメール(須弥山〈しゅみせん〉)からきている。広いすそ野の南から東には、妙高・赤倉・関など六つの温泉やスキー場があり、一大観光地ともなっている。
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信濃富士(黒姫山)
長野県。高さ2053m。長野県北端に位置する、広いすそ野をゆったり広げた山。全山が樹林におおわれ、キバナシャクナゲやハイマツなど、植物の宝庫でもある。ナウマン象の発掘で知られる野尻湖へ続く、北東の山すその黒姫高原には、世界各国から集められたコスモスが咲き乱れる、コスモス園がある。毎年7月には、伝説にちなんだ黒姫祭りが行われている。
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