一陽来復
(いちようらいふく )
易では陰暦の10月に陰気がきわまり、11月の冬至になって陽気が再び回帰するところから、冬が去り春が巡ってくることをいい、歓迎されぬことが続いたのちに、ようやく物事がよい方向に転ずることをいう。
〔出〕易経(えききょう)
〔会〕「社長、合理化計画も順調ですし、新商品の売れ行きもまずまずで、わが社にもようやく一陽来復の兆しが見えてきましたね」「うん。いまだから言うが、一時は倒産も覚悟しとったんだ、わし」
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文は人なり
(ぶんはひとなり)
人となりを素直に示すのが、文章であるというたとえで、文章のなかに、筆者の人格が現れることをいう。18世紀のフランスの博物学者ビュフォンが、アカデミーフランセーズの会員となったときの入会演説で引用したものである。
〔出〕西欧故事(せいおうこじ) The style is the man.の訳。
〔会〕「きみの文章は歯切れがよくて、おもしろいな」「ありがとうございます」「性格がよく出ているよ。まさに文は人なりだね」
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結構毛だらけ
(けっこうけだらけ)
「たいへん結構である」という意の俗な言い方。「日ごろ無口のきみにしては、あのあいさつは結構毛だらけ、なかなかよくできたよ」
〔語源〕「け」という同音を重ねてつくった言葉。「結構毛だらけ」のあとに、「猫灰だらけ」「灰だらけ」などと続く。
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