春風駘蕩
(しゅんぷうたいとう )
春風が穏やかに吹いてのどかなさま。転じて、なにごともなくのんびりとしているさま。また、人柄が温厚で穏やかなことをたとえていう。「駘蕩」は、のどかで、うららかなさま。
〔例〕「おしゅうとめさんは、やさしくて、ほんとうにいい方のようね。1度も怒られたことなんかないでしょう、うらやましいわ。ときどき、外でお話しするけれど、いつも春風駘蕩としていらっしゃるのですもの」といったり、人を紹介する場合などに、「彼は、われわれ大学のゼミナールでは、成績抜群な秀才であります。だからといって、秀才にありがちな青くさい嫌みなどまったくない円満そのものの人物です。体格もがっちりとしていて、まさに春風駘蕩たる人物といってよろしいかと思います」と使ったりする。
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芸術は長く人生は短し
(げいじゅつはながくじんせいはみじかし)
人の命は短いけれど、優れた芸術作品は人の死後にも生き続ける。古代ギリシアの医師ヒポクラテスの格言で、医学を修行するのには長い年月を必要とするけれども、人生は短いのであるから、怠らずに勉強せよと若い医学生を激励した句。
〔出〕ヒポクラテス 英文のArt is long, life is short.の訳。
〔会〕「佐川教授、いったいいつになったら超電導の実用化をするんですか。先が見えないと研究にも身が入らなくて」「何を言ってる。芸術は長く人生は短しだよ。きみの毎日の努力が、やがて人類の偉業となるのだ」
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巨星落つ
(きょせいおつ)
(歴史に名を残すほどの)偉大な人物が死ぬ。「昨夜、財界の巨星落つの報に接して驚いた」
〔語源〕ひときわ明るく輝く大きな星が落ちる意から。
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