日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
伯耆富士(大山)
鳥取県。高さ1729m。中国地方第一の高さを誇る山。伯耆(ほうき)富士のすそ野は広く、眺める方向によって、山容をさまざまに変え、とくに西からは美しい稜線(りょうせん)を見せている。春の新緑から冬のスキーと、四季折々に多くの観光客でにぎわい、中腹の大山寺は、かつて山岳仏教の道場として栄え、志賀直哉が「暗夜行路」を執筆した地としても知られる。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
大島富士(嵩山〈だけさん〉)
山口県。高さ619m。淡路島・小豆島に次いで、瀬戸内海で3番目に大きい、屋代島にそびえている山。山岳信仰の山でもあり、中腹には弘法大師ゆかりの帯石観音堂がある。山頂からの眺望は素晴らしく、四国連山をはじめ、瀬戸内48島が一望できる。また、山頂にはハンググライダーの基地があり、海を眺めながら飛べる場所として人気がある。
◆その他のミニ知識はこちら!【ふるさとの「富士山」】