不倶戴天
(ふぐたいてん)
倶(とも)に天を載(いだ)かずという意味から、主君や親の敵(かたき)とはいっしょにこの世では生きていけないということ。転じて、憎み合い恨み合って相手を殺してやりたいと思っているほど仲の悪い間柄をいう。
『礼記(らいき)―曲礼・上』に、「父之讎、弗二与共戴一レ天、兄弟之讎、不レ反レ共、交遊之讎、不レ同レ国」とある。
〔例〕「同級生で無二の親友であった田中と鈴木は、金銭関係のもつれから不倶戴天の仲となってしまった」などと使ったりする。
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坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
(ぼうずにくけりゃけさまでにくい)
僧侶(そうりょ)に憎しみをもっている者は、その僧侶が着けている袈裟まで憎くなるということで、憎んでいる人の持ち物や、関係のあるすべてのものまで憎悪することにたとえる。
〔出〕浄瑠璃(じょうるり)・北条時頼記(ほうじょうじらいき)
〔会〕「このライター、おまえにあげるよ。もう捨てようと思ってさ」「どうしたんだ、いきなり」「ライターをもらった彼女にふられてね」「それで坊主憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎いか。でも、高そうだよ」
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水と油
(みずとあぶら)
互いが正反対の性格・性質を持っていて、しっくりと調和しないこと、仲が悪く反発しあうことのたとえ。「水に油」ともいう。「あの二人、兄弟といっても水と油ほど性格が違うので、それを心得て付き合わないといけない」
〔語源〕水と油が溶け合わないことから。
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