以心伝心
(いしんでんしん)
仏教の中の主として禅家で、言葉に表せない悟りや真理を他者に悟らせることをいう。転じて、言葉を交さなくとも、他の人と心が通じ合うことをいう。
『景徳(けいとく)伝灯録(でんとうろく)―十三』に、「仏滅後、付二法於迦葉一、以レ心伝レ心」とある。
〔例〕無二の親友であるという意味で、「きみとぼくとの間には言葉はいらない。互いにこうしているだけで以心伝心、心は通じ合っている」などのように使う。
◆その他の四字熟語はこちら!【スピーチに役立つ四字熟語辞典】
金蘭の契り
(きんらんのちぎり)
深く理解しあい、信じあっている親友の交わりをいう。「二人心を合わせればその力は金をも断ち切り、心を一つにした二人の言葉は蘭のように馥郁(ふくいく)たる香りがする」という故事から出た句。友人の住所や氏名を記すアドレスブックを「金蘭簿」というのも、これを出典とするものである。
〔類〕断金の友/断金の交わり
〔出〕易経(えききょう)
〔会〕「高田さんとは小学校以来のお友だちでしょ。よく続くわね」「ああ。金蘭(きんらん)の契(ちぎ)りってやつさ。あいつの考えていることは全部分かるからな」
◆その他のことわざはこちら!【会話で使えることわざ辞典】
馬が合う
(うまがあう)
相手と気心が合い、何事もいっしょにうまくやっていける。「彼とは入社以来馬が合ってね。彼とならばいつでも組んで仕事するよ」
〔類〕息が合う/呼吸が合う
〔語源〕馬とその乗り手の呼吸がぴったり合う意からか。
◆その他の慣用句はこちら!【ルーツでなるほど慣用句辞典】