五風十雨
(ごふうじゅうう)
5日ごとに1度風が吹き、10日ごとに1度雨が降るという意味から、天候が順調なようす。転じて、世の中が平和であるようす。
『論衡(ろんこう)―是応』に、「儒者論二太平瑞応一、(略)五日一風、十日一雨、風不レ鳴レ枝、雨不レ破レ塊」と記されているところから。
〔例〕「ベルリンの壁も取り払われ、東西関係も順調に推移しているが、このまま五風十雨の状態が続いていってくれたらいいね」などのように使う。
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濡れぬ先の傘
(ぬれぬさきのかさ)
雨に降られないように準備しておく傘のことで、人間は前もって心の準備をしておくことがたいせつであることにたとえる。
〔類〕転ばぬ先の杖/降らぬ先の傘/用心は前にあり
〔会〕「ねえ、幸子って、もう1000万円近くも貯金したんだって。なんでも、結婚できなかったときのことを考えて、30歳までに1億円ためるらしいわよ」「濡(ぬ)れぬ先の傘(かさ)とはいうけど、それにしたって気が早過ぎない」「それだけ先を見る目があるのよ」
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車軸を流す
(しゃじくをながす)
大量の雨が激しく降るさまを形容する言葉。「車軸を流す大雨の中を、やっとここまでたどり着いた」
〔語源〕車の心棒のような太い雨が降る意から。
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