則天去私
(そくてんきょし)
天に従い私を捨て去って、より高い境地に到達すること。私利私欲を捨てて自然の大きな流れに身をまかせ、自然の中でものを見きわめようとすること。夏目漱石が晩年に達した文学観といわれている。
〔例〕「また政府高官の汚職だよ。今の政治家は、派閥争いか私腹を肥やすことしか頭にないのかね。国をまかせているんだから、則天去私の精神で政治を行ってほしいよな」というように使う。
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猫の首に鈴
(ねこのくびにすず)
猫の所在が分かるように、鼠(ねずみ)が猫の首に鈴をつけようとすることには、決死的な勇気がいる。成功の確率がほとんどない企てを、あえて先駆けてやることをいう。
〔出〕ラ‐フォンテーヌ
〔会〕「おいおい、また部長が歌いだしたよ。一度マイクを握ったら離さないからな」「ほんと、だれか猫の首に鈴をつけるやついないのかな。もっとも部長の場合、猫というよりは虎(とら)みたいだけどな」
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心が通う
(こころがかよう)
互いに相手の気持ちが理解できる。また、配慮が行き届いている。「彼とわたしとは50年来、つねに心の通う友として交際してきた」
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