羽化登仙
(うかとうせん)
人間に羽が生えて仙人となり、仙人が住む仙界に行くという中国の神仙思想で、酒を飲んだりしたときのここちよさをたとえていう。
『蘇軾(そしょく)―前赤壁賦』に、「飄飄乎如二遺レ世独立、羽化而登仙一」とある。
〔例〕「ああ、やっぱり酒はいいな。体がふわふわ浮いた感じで、なにもかも楽しくってさ。羽化登仙という気分になるよ」などのように使う。
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林間に酒を煖めて紅葉を焼く
(りんかんにさけをあたためてこうようをたく)
風流な遊びをすることにたとえる。林のなかでたき火をしながら酒を暖めて酌み交わし、秋の風情を楽しむことをいう。
〔出〕白居易(はくきょい)・送王十八帰山寄題仙遊寺詩
〔会〕「この連休、渓流釣りに行ってきたんですが、きれいでしたねえ、ちょうど紅葉の盛りで。まさに、林間に酒を煖(あたた)めて紅葉を焼(た)くって感じでした」「いい趣味をお持ちでけっこうですね」
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虎になる
(とらになる)
酒に酔って怖いもの知らずになる。泥酔する。「ふだんは借りてきた猫のようにおとなしいのに、酒が入ると虎になるから、あまり飲ませるな」
〔語源〕「虎」は、ここでは、泥酔者の意。その語源説には次のようなものがある。(1)四つん這(ば)いになって手がつけられないことから。(2)「ササ(宮中に仕える女房の言葉で「酒」のこと)に酔う者を、笹(ささ)(虎は竹やぶや森林にすむ)に酔うと解して。(3)張り子の虎のように首を左右に振ることから。(4)酔って暴れるのが猛獣に似ているところから。
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