徒手空拳
(としゅくうけん)
なにも手にもたず身一つであること。素手。自分の力だけで、他になにも頼るもののないこと。「徒手」と「空拳」はともに、手や拳(こぶし)になにももたないという同じような意味で、その言葉を重ねて強調したもの。
〔例〕「汚い陰謀にはめられたが、地位も役職もなくした今、こわいものなどない。徒手空拳で戦うつもりだ」とか、「日本は連合国に対して、ほとんど徒手空拳で立ち向かった」などと使ったりする。
〔類〕赤手空拳(せきしゅくうけん)
――「赤手」は、「徒手」と同じ意味で、手になにももたないこと。
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蛇が蛙を呑んだよう
(へびがかえるをのんだよう)
長い物の途中が膨らんで、不格好なことをいう。
〔類〕蛇が鼠(ねずみ)を呑んだよう
〔出〕雑俳(ざっぱい)・柳多留(やなぎだる)
〔会〕「やあ、中島君じゃないか」「10年振りだな」「それにしてもそのおなか、どうしたんだい。蛇(へび)が蛙(かえる)を呑(の)んだようだぜ」「そういうきみも人に言えないぜ」
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思う壺に嵌まる
(おもうつぼにはまる)
予期・期待どおりになる。うまく思っているとおりになる。「上手を取られてもがけばもがくほど、横綱の思う壺に嵌まってしまう」
〔語源〕「壺」は、ここでは、博打(ばくち)でさいころを入れて振るもので、思ったとおりの目が出る意から。
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