一顰一笑
(いっぴんいっしょう)
ちょっとしかめっ面をしたり、ほんの一瞬笑ったりすること。わずかな顔の表情の変化や、ささいな感情の変化をいう語。「一顰」は「いちびん」とも読む。
『韓非子(かんぴし)―内儲説・上』に記述がある。
〔例〕「あの子は、ものまねの天才だね。わずかな表情の変化、一顰一笑までそっくりなんだもの、たいしたものだよ」などのように使う。
〔類〕一笑一顰(いっしょういっぴん)
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苦虫を噛み潰したような顔
(にがむしをかみつぶしたようなかお)
(「苦虫」は、もし噛んだらさぞ苦いだろうと想像できるような虫) 不愉快きわまりない表情をいう。
〔類〕苦虫を食い潰したような顔
〔出〕滑稽本(こっけいぼん)・浮世風呂(うきよぶろ)
〔会〕「ほら、お薬を飲むくらいで、そんな苦虫(にがむし)を噛(か)み潰(つぶ)したような顔をしないの」「だって……。ママだって、ぼくがお小遣いちょうだいっていうと、よくこんな顔をするじゃないか」
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相好を崩す〔相好が崩れる〕
(そうごうをくずす/そうごうがくずれる)
(それまでの怖いような、厳しい表情などを変えて、思わず)にこにこ笑いだす。「孫の来訪に、日ごろ謹厳な祖父も相好を崩してそわそわしていた」
〔語源〕顔つきをほころばせる意から。
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