椽大之筆
(てんだいのふで)
たるきの大きさほどもある大きな筆。転じて、格調が高くりっぱな文章のことをいう。「椽」は、屋根を支えるたるきのこと。
『晋書(しんじょ)』にある記述から。
〔例〕「川崎先生の文章は、繊細な上に格調が高く、これこそまさしく、椽大之筆と呼ばれるにふさわしい作家のひとりである」などと使う。
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弘法にも筆の誤り
(こうぼうにもふでのあやまり)
弘法大師のような書の天才でも、ときには書き損じることがあるというたとえ。名人でも失敗することがあることをいう。
〔類〕河童の川流れ/麒麟(きりん)の躓(つまず)き/上手の手から水が漏る/知者も千慮に一失あり
〔出〕滑稽本(こっけいぼん)・笑註烈子(しょうちゅうれっし)
〔会〕「あのう課長、失礼ですがビジネスのつづりはBISINESじゃなくて、BUSINESSじゃないでしょうか」「うーん。弘法(こうぼう)にも筆の誤りだ」「それから、右はLIGHTじゃなくて、RIGHTです」
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筆を染める
(ふでをそめる)
はじめて書く。また、書き始める。執筆に取り掛かる。「構想3カ月、ようやく今月から筆を染めて、わたしにとってはじめての連載小説に取り掛かりました」
〔語源〕筆に墨や絵の具を含ませる意から。
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