煮ても焼いても食えぬ(にてもやいてもくえぬ)
任重くして道遠し(にんおもくしてみちとおし)
糠の中から米粒探す(ぬかのなかからこめつぶさがす)
ぬかるみに足を踏み込む(ぬかるみにあしをふみこむ)
猫の首に鈴(ねこのくびにすず)
猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)
鼠窮して猫を噛み人貧しゅうして盗す(ねずみきゅうしてねこをかみひとまずしゅうしてとうす)
寝耳に水(ねみみにみず)
能書きの読めぬ所に効き目あり(のうがきのよめぬところにききめあり)
嚢中の物を探るが如し(のうちゅうのものをさぐるがごとし)
喉元過ぎれば熱さを忘れる(のどもとすぎればあつさをわすれる)
喉を扼して背を拊つ(のどをやくしてせをうつ)
背水の陣(はいすいのじん)
灰吹きから蛇が出る(はいふきからじゃがでる)
灰吹きへ載せた亀の子(はいふきへのせたかめのこ)
裸で茨を背負う(はだかでいばらをせおう)
八面六臂(はちめんろっぴ)
八方塞がり(はっぽうふさがり)
花は折りたし梢は高し(はなはおりたしこずえはたかし)
針の筵(はりのむしろ)
針を以て地を刺す(はりをもってちをさす)
盤根錯節に遇いて利器を知る(ばんこんさくせつにあいてりきをしる)
肘の指を使うが如し(ひじのゆびをつかうがごとし)
秘事は睫(ひじはまつげ)
尾大掉わず(びだいふるわず)
一筋縄で行かぬ(ひとすじなわでゆかぬ)
人を使うは苦を使う(ひとをつかうはくをつかう)
疲馬は鞭すいを畏れず(ひばはべんすいをおそれず)
ひ蜉大樹を憾す(ひふたいじゅをうごかす)
百里を行く者は九十を半ばとす(ひゃくりをゆくものはきゅうじゅうをなかばとす)