水運都市東京、復活!
松田 東京の水上交通を活用するにあたって、実現可能性をさらに高めるには、国交省の制度変更やエリアマネジメントの広がりが重要と言えそうです。
陣内 そうですね。根本的には、やはり国や自治体の制度をもっとフレキシブルに、ダイナミックに変えていくしかないでしょう。
松田 水上交通や水辺利用の大前提である河川や港湾の管理、安全について も、既存の管轄を越えて横断的に取り組まれていく必要がありますし、またわたしたちもそれを注視していかなければいけませんね。

著者情報
法政大学特任教授
陣内秀信
じんない ひでのぶ
1947年福岡県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。イタリア留学後、法政大学工学部助教授、同教授、法政大学エコ地域デザイン研究所所長を経て2007年から法政大学デザイン工学部教授。1985年に『東京の空間人類学』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞するなど、受賞歴多数。著書に、『水辺都市 江戸東京のウォーターフロント探検』(89年、朝日選書)『イタリア海洋都市の精神』(15年、講談社)、『イタリア都市の空間人類学』(15年、弦書房)ほか多数。
京都府立大学大学院生命環境科学研究科准教授
松田法子
まつだ のりこ
1978年生まれ。京都府立大学卒業、京都府立大学大学院博士後期課程修了。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻客員研究員などを経て2018年から現職。専門は「水際の土地の居住に関する社会・文化・技術・景観の研究」「温泉場・温泉町の空間・社会研究」など。著書に『絵はがきの別府』(左右社、12年)、『シリーズ 遊廓社会2 近世から近代へ』(共著、吉川弘文館、14年)、『危機と都市 Along the water』(共編著、左右社、17年)など。