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「日本のタンカーを守る」という自衛隊中東派遣の幻想

柳澤協二(国際地政学研究所理事長、自衛隊を活かす会代表)

(構成・文/志葉玲)

「日本は米国、イランの両国と外交関係があるのだから、とにかく安倍首相がトランプ大統領や(イランの最高指導者の)ハメネイ師など両国の政府関係者に何度でも会って、両者から話を聞いて、解決の道がないか模索するべきなのでしょう」

 今年の3月でイラク戦争開戦から17年になる。イラク戦争では日本は米国を踏みとどまらせることができず、むしろ航空自衛隊による米軍兵員や物資の輸送など、日本も戦争に加担していった。イランと米国との緊張の高まりの中でも、このままでは、かつてと同じ轍を踏むことになりかねない。だからこそ、柳澤さんが言うように、海自を中東に派遣するのではなく、真に日本がこの危機の緩和に貢献できることを模索すべきなのである。

著者情報

国際地政学研究所理事長、自衛隊を活かす会代表

柳澤協二

やなぎさわ きょうじ

1946年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、防衛庁に入庁。運用局長、防衛研究所長などを経て、2004年から09年まで内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務めた。著書に『亡国の集団的自衛権』(集英社新書、2015)、『自衛隊の転機 政治と軍事の矛盾を問う』(NHK出版、2015年)など多数。

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