言葉には世相が色濃く表れる。「隣組」や「国防婦人会」、「欲しがりません勝つまでは」に代表される戦時標語といった言葉からは、市民が戦時体制に組み込まれていった様子が見えてくる。そして焼け跡に立ち並ぶ「闇市(やみいち)」、進駐軍を相手とする女性を指す「パンパン」、大ベストセラーとなった『日米会話手帳』という言葉からは、戦後の混乱期を生き抜こうとする人々の姿が見えてくる。
長く続いた戦争の時代から、戦後へ。歴史の転換期を迎えた「昭和20年(1945)」をめぐる20のキーワード。(順次公開)
◆隣組
◆国防婦人会
◆海軍精神注入棒
◆大本営発表
◆欲しがりません勝つまでは
◆代用食
◆敵性語
◆大陸の花嫁
◆灯火管制
◆赤紙(あかがみ)
◆一億総懺悔(ざんげ)
◆『日米会話手帳』
◆カストリ
◆「リンゴの唄」
◆カンカラ三線(さんしん)
◆勝札(かちふだ)/宝くじ
◆巣鴨プリズン
◆ヒロポン
◆パンパン
◆闇市(やみいち)