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連載

世界最大の格ゲー大会に行ってきた!

第1回

百地裕子(プロゲーマー)

 真剣勝負の外というところでは、今年はEVOが終わった後、私が所属するチームのスポンサー企業であるハイパーエックス社(HyperX)のイベントに仕事で参加してきました。そのイベントのコンセプトは、格闘ゲームのプロたちが得意としているゲームとは違うゲームをやってみたり、普段はやらないようなプレー(例えば2人1組で一つのコントローラーを操作して戦ってみる、など)をしてみるといったオモシロ企画でした。
 そこで私は今年のEVO優勝者である〈ときど〉選手とタッグを組み、対戦アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズDX」のプロゲーマーチームと「ジェンガ」でダブルス対決をしました! ジェンガというのはアレです、木片を積み上げたタワーから積み木を1本ずつ抜いていくあのゲームです。
 まさかアメリカまで来てジェンガをするとは思っていませんでしたし、ジェンガで遊ぶのは小学生の時以来だったのですが、これがまぁ大白熱!
 この模様はTwitchで世界に向けてライブ配信されていたのですが、なんと1万人以上の人が私たちのジェンガ対決を観戦し、大興奮してくれていました。そして私たちのチームはみごと勝利をおさめることができ、配信中のコメントも大いに盛り上がっていただけたようでした。アメリカ人から見ると小さな私の手は「God handだ!」と話題になり、「神の手を持つジェンガマスター!」などというメッセージをもらったりもしました。

アジア競技大会の正式種目に

 さて、私なりの視点で2017年のEVOなどについて書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。この格闘ゲーマーにとって世界最大規模の祭典であるEVOをはじめ、世界各地で毎年行われているゲームの大会が今後どうなっていくのか。日本ではプレーヤーが決して増えている状況ではない格闘ゲームというジャンルは、今後どうなっていくのか。いずれ機会があれば、またお伝えします。
 気になることも、やらなければならないことも、考えることも、まだまだ盛りだくさんですが、私なりに海外シーンを中心としたこのeスポーツの盛り上がりについて興味を抱き、またそのシーンで生きるプロゲーマーとして、自分がどういったかかわりを続けていけるのかも含め注目していきたいと思います。
 eスポーツが、日本でも海外のような盛り上がりを見せるためには、もう少し時間がかかるかもしれません。一方で、アジアオリンピック評議会がeスポーツを22年のアジア競技大会で正式種目に加えようとする動きもあり、この先どう展開していくかはわかりませんが、私は私にできることを地道にやっていければいいなと思っています。
 それではまた次回。

著者情報

プロゲーマー

百地裕子

ももち ゆうこ

1986年、兵庫県生まれ。中京大学体育学部卒業。2008年より対戦格闘ゲームを始め、国内大会でトップゲーマーに勝利して知名度を獲得。愛称は〈チョコブランカ〉。11年にプロゲーミングチーム「Evil Geniuses」(本拠地・アメリカ)からスカウトされ、日本人初の女性プロゲーマーとなる。17年には北米のプロゲーミングチーム「Echo Fox」に移籍。夫は同チームに所属するプロゲーマーの〈ももち〉こと百地祐輔。世界初の現役プロゲーマー夫婦として、15年に株式会社忍ismを設立。「ゲームと人を繋げる」をモットーに、世界で活躍できる後進の選手育成、ゲームコミュニティーを盛り上げるためのイベントの企画・運営に携わる。

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