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社会問題

AV出演強要被害の実態が明らかに

被害救済に向けた速やかな法整備が急務

伊藤和子(弁護士/国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」事務局長)

 こうした法規制には時間がまだかかるかもしれない。しかし、出演強要被害は確実に多くの人に知られるようになってきた。今後、若い人たちが、実情を知った上で注意をして契約を締結してくれることを祈りたいと思う。
 前述の東京地裁の判例では、出演強要をされたら、即時に女性の側が契約解除をすることができ、解除後には違約金の支払い義務がないと判断し、被害救済に道を開いた。「違約金を払えなければ出演するしかない」と脅されて追い詰められている若い人たちも、勇気をもって解除すれば、逃れることができる。悩んでいる方には勇気をもって逃げてほしいし、そのことを周囲も手助けしてほしいと願ってやまない。

<相談窓口>
NPO法人 人身取引被害者サポートセンターライトハウス
電話 0120-879-871(月~金曜10~19時)
メール soudan@lhj.jp
PAPS(パップス/ポルノ被害と性暴力を考える会)
電話 050-3177-5432 
メール paps@paps-jp.org
一般社団法人 社会的包摂サポートセンターよりそいホットライン
電話 0120-279-338
岩手・宮城・福島三県専用 0120-279-226
(いずれも24時間対応)

著者情報

弁護士/国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」事務局長

伊藤和子

いとう かずこ

1994年に弁護士登録(東京弁護士会所属)。以後、女性・子どもの人権、冤罪事件、環境・公害訴訟など、人権問題に取り組む。2004年ニューヨーク大学ロースクールに客員研究員として留学。05年ジュネーブの国連人権機関でインターン、06年に「ヒューマンライツ・ナウ」の立ち上げにかかわる。12年「ミモザの森法律事務所」を設立。著書に『人権は国境を越えて』(13年、岩波ジュニア新書)(2017.8)

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