imidas - 情報・知識&オピニオン

探究

カルチャー

LGBT映画の祭典「レインボー・リール東京」を楽しもう!

1992年から続く東京国際レズビアン&ゲイ映画祭

東小雪(LGBTアクティビスト)

(構成・文/石川敦子)

 たくさんあって悩んでしまいます。有名なところでは、ミュージカルを映画化した『RENT/レント』(05年)、映画賞もたくさん取って話題になった『チョコレートドーナツ』(12年)、ケイト・ブランシェット主演の『キャロル』(15年)などを挙げたいですね。
 ショーン・ペン主演の『ミルク』(08年)や、ゴールデングローブ賞作品賞にノミネートされた『パレードへようこそ』(14年)、ジュリアン・ムーア主演の『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』(15年)からは、セクシュアル・マイノリティーの歴史を学ぶことができます。
 邦画だと、田辺誠一さんや高橋和也さんが出演している『ハッシュ!』(01年)や、17年2月に公開されたばかりでDVDはまだ発売されていませんが、生田斗真さんが主演して話題になった『彼らが本気で編むときは、』が特に好きです。これだけすぐに思い浮かぶくらい、最近はいい作品がたくさんありますね。
 私が高校生の頃は、LGBTがテーマの映画には悲しいものが多かったような印象があります。もちろん『ブロークバック・マウンテン』(05年)のように、悲劇的な映画もあっていいんですけど、この5年くらいでトランスジェンダーの話やLGBTの家族の話など、さまざまな描かれ方の作品が出てきて、それはすばらしいことだなと思います。

ぜひ、会場で会いましょう!

 「レインボー・リール東京」は、本当に面白い作品がそろっているし、とても楽しい、ハッピーなお祭りです。当事者の方だけでなく、今まで来たことのなかった方も、友達同士で、もちろんおひとりででも、気軽に足を運んでほしい。
 それから普段はLGBTであることを明かさずに生活している方は、「この映画祭に行ったら当事者だと思われるんじゃないか」と不安に思われるかもしれませんが、全然そんなことないですよ。映画が好きな人がたくさん来るし、LGBTを応援する人たちもたくさん来る映画祭ですから、会場にいらしたらきっと励まされます。会場もロビーもあったかいのがこの映画祭の特徴です。
 運営のボランティアに参加するのもおすすめです。場内整理やチケットのもぎり、英語ができる人は英語の案内。会場の飾りつけや、上映プログラムの進行のサポート、写真や動画で映画祭を記録する係などいろいろなお手伝いができます。このボランティアで友達ができたという声もよく聞きます(編集部注:2017年の募集は終了しました)。
 私も毎年、この映画祭に行くとすごくうれしい気持ちになって、エネルギーをもらっています。四半世紀を超えたからこそ、これからもっとたくさんの方が垣根なく、みんなで楽しめる映画祭として続いていってほしいですね。

著者情報

LGBTアクティビスト

東小雪

ひがし こゆき

1985年、石川県金沢市生まれ。元タカラジェンヌ。LGBT研修講師。企業研修、講演、テレビ・ラジオ出演、執筆など幅広く活躍中。テレビ「私の何がイケないの?」(TBS)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)、「ハートネットTV」(NHK Eテレ)、「みんなのニュース」(フジテレビ)、「モーニングCROSS」(TOKYO MX)などメディア出演多数。2013年、東京ディズニーシーで初の同性結婚式を挙げ国内外で話題に。2015年、渋谷区パートナーシップ証明書交付第1号。著書に『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』(2014年、講談社)、『ふたりのママから、きみたちへ』『レズビアン的結婚生活』(共著。ともに2014年、イーストプレス)、『同性婚のリアル』(共著。2016年、ポプラ社)『女どうしで子どもを産むことにしました』(共著、2016年、KADOKAWA)。ブログ「元タカラジェンヌ東小雪の『レズビアン的結婚生活』」を発信中。

関連記事