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【今週のことば】切歯扼腕/歯亡びて舌存す/奥歯に物が挟まる

集英社辞典編集部編

切歯扼腕
(せっしやくわん)

歯ぎしりをして、自分の腕を握りしめること。転じて、激しい感情が押さえきれず、ひどく無念に思いくやしがるさま。「扼腕」は、激しい動作で自分の手でもう一方の手を握りしめること。『史記(しき)―張儀伝』の記述による。

〔例〕「9回裏に逆転ホームランされ、ファンは切歯扼腕してくやしがった」などのように使う。

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歯亡びて舌存す
(はほろびてしたそんす)

堅固なものがかえって早く滅び、柔軟なものがあとまで生き延びることをいう。中国の老子が常しょう(じょうしょう)という人の病気見舞いに行き、その歯がなく舌が残っているのを見て問答した結果、柔軟なものは残り剛直なものが滅ぶのが世の常である、という結論に達したという故事による。

〔類〕高木風に折らる/柳に雪折れなし 
〔出〕説苑(ぜいえん)
〔会〕「中村氏の政権は長く続くねえ。前の岩田氏は1期限りだったけど……」「けっきょく、あまりにも強硬的な岩田氏の政策よりも、中村氏の柔軟なやり方が支持されたってことだね」「歯亡(ほろ)びて舌存すってわけか」

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奥歯に物が挟まる
(おくばにものがはさまる)

(1)率直でない、はっきりしない言い方を形容する言葉。悪意・非難などの気持ちを持ちながら、それをわざとはっきりさせないような言い方にいう。「そんな奥歯に物が挟まったような言い方をしても、彼には通じない。もっとびしっと悪いと言ってやらなきゃ」 (2)なんとなく隔てを感じる、何か引っ掛かるものがあってしっくりいかないさまをいう言葉。「奥歯に物が挟まっている感じで、きみの言い方はもう一つ理解できない」

〔類〕奥歯に衣(きぬ)を着せる
〔語源〕奥歯に何かが挟まっていて、さわやかでないの意から。

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