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【和の心 暦と行事】神無月(かみなづき)

神無月(10月)

知っていますか? 日本の四季と暮らしが生んだ、暦やしきたりを紹介。

「神無月」は陰暦10月の異称で、「かみなづき」あるいは「かんなづき」と読む。「かみなづき」の意は、そのまま「かみのつき=神の月」と受け止めることもできるし、「雷のない月」という解釈もある。また、季節的に新穀を使っての酒の醸造、つまり「醸かもす」、醸成月かみなしづきの意とする説もある。

    しかし、もっとも一般的に流布し、人々に受け入れられている説は、日本中の神様たち、いわゆる八百万やおよろずの神々が、この月に限り出雲大社に集まって、それぞれの国を留守にするから、というものである。つまり、出雲以外の地域にとっては神様がいない月、神無月、あるいは神去月かみさりづきとなる。というわけで、逆にこの月、出雲だけは「神在月、神有月かみありづき」なのである。

 では、日本各地の神様が集まる出雲大社とは何か。

    出雲大社は出雲国(島根県)一の宮。大社造りと呼ばれる社殿は日本最古の神社様式である。旧暦10月の間に、日本全国の神様がこの出雲大社に集まると信じられてきた。

   祭神は日本神話のヒーロー、大国主命おおくにぬしのみこと。素戔嗚尊すさのおのみことの子孫で日本を経営した神様。一般には古事記にも出てくる神話「因幡いなばの素兎しろうさぎ」の大黒だいこくさまとして知られている。

   この出雲大社は、縁結びの神、農耕の神、福徳開運の、ありがたい神様。とりわけ「縁結び」については、この月に全国から集まった神様たちが、ここで縁結びの相談をするのだという信仰に基づき、大衆的な支持を得ることとなった。

2009/07/31

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著者情報

谷村鯛夢

たにむら たいむ

1949年生まれ。同志社大学文学部卒。「婦人画報」「25ansウエディング」「トランタン」などの女性誌の編集者、編集長、テレビコメンテーターを経て、現在、出版プロデューサー、コラムニスト。俳句集団「粗々会」同人、俳句誌「炎環」「馬酔木」会員。

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