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日本学術会議は軍事研究否定を守れるか?

カギを握るのは「安全保障と学術に関する検討委員会」

島薗進(上智大学大学院実践宗教学研究科教授、グリーフケア研究所所長)

(構成・文/村山加津枝)

 歴代の会長や会員は、日本学術会議という機関の自律を重要視してきました。科学・学術の自由・自律を守るために、日本学術会議の自由・自律を譲ってはならないと考えてきたからです。
 それは、政府に都合のよい回答を出すことが、国家のために貢献していることに必ずしもならない。長期的な見通しの中で、学術的な良心に沿って、合意を得ていくことが、市民社会と国家に対する長期的な意味での責任を果たすことになるとの論拠からです。
「安全保障と学術に関する検討委員会」は、月に一度の割合で開催される予定です。審議内容等については、日本学術会議のホームページに随時アップされます。
 この委員会の動向は、日本の学術だけではなく、広く日本の社会の未来に大きくかかわる事柄です。委員会でどのようなやり取りがなされているのか、より多くの方々に関心を持っていただき、その内容についてじっくり考えていただきたいと思います。

著者情報

上智大学大学院実践宗教学研究科教授、グリーフケア研究所所長

島薗進

しまぞの すすむ

1948年東京生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科教授(宗教学)などを経て、現職に。専門は近代日本宗教史、死生学。宗教者災害支援連絡会代表、原子力市民委員会委員、「立憲デモクラシーの会」呼びかけ人などもつとめる。17年7月には、世界平和アピール七人委員会委員に就任。著書に、『宗教ってなんだろう?』(2017年、平凡社)、『宗教を物語でほどく』(16年、NHK出版新書)、『いのちを“つくって”もいいですか?』(16年、NHK出版)、『宗教・いのち・国家』(14年、平凡社)、『国家神道と日本人』(10年、岩波新書)など、共著に『近代天皇論』(17年、集英社新書)、『愛国と信仰の構造』(16年、集英社新書)など多数。(2018.3)

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