女が「加害者」になる時代
雨宮処凛(作家、活動家)
前者の容疑は県の青少年健全育成条例違反、後者は青少年保護育成条例違反で、ズバリ「淫行」だ。また、長野県で35歳の女性が中学生と性的行為におよんで逮捕されたケースでは、「児童買春」で逮捕されている。
いずれにしても、女で「淫行」「児童買春」で逮捕されるって、最悪のパターンだ。しかも実名報道されている人もいる。このようなことから見えてくるのは、「男性が自らの性を商品化する時代」は、「女性が加害者になる時代」でもあるということだ。
これまで、性犯罪において女性は「被害者」の側にいた。加害者には、ほとんどなりようがなかった。しかし、今はそうではないのだ。それなのに私たちは、「加害者にならないための教育」なんて一切受けていない。小さな頃からどうやったら「被害者にならないか」は教えられているものの、自らの加害性には恐ろしいほど無自覚だ。
冒頭で、「若い男を買う」なんて、オッサンの模倣だと書いた。しかし、加害者になる可能性まで考えなければならない今の女性たちは、どんどん「オッサン化」を余儀なくされているのかもしれない。自由恋愛だと思ってたら淫行で逮捕された。そんなオッサンを笑う女も同じ理由で逮捕される時代が、今、到来しつつある。
次回は2019年2月6日(水)の予定です。