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連載

「今、フェミニズムの熱波が来ている!」スペシャル対談 松尾亜紀子×雨宮処凛

雨宮処凛(作家、活動家)

松尾亜紀子(エトセトラブックス代表取締役・編集者)

(構成・文/仲藤里美)

松尾 年間2冊、春と秋に出していく予定です。次号の特集テーマは、作家の山内マリコさんと柚木麻子さんが責任編集の「We Love 田嶋陽子!」です。

雨宮 それはすごい!

松尾 90年代に、「フェミニスト」としてテレビの討論番組などに出た田嶋さんが、「オヤジ」たちに嘲笑されているのを見て、観ていた私たちもまた自尊心を傷つけられていたと思うんですね。フェミニストってこういう目に遭うんだ、笑われるんだ、ならばそうじゃなくて、阿川佐和子さん的にオヤジを「まあまあ」って手のひらの上で転がしながら生きていくのが、取るべき賢い方法だと思わされていた気がします。だから、田嶋さんをリスペクトすることによって、あの時代の私たちをもまたリスペクトしたいというのが狙いなんです。そのほかに、痴漢問題を扱った研究書や、翻訳小説も準備中です。

雨宮 素晴らしい。フラワーデモも続けていく予定ですか。

松尾 被害の実態に合った判決が下されるような法改正 (性暴力被害の当事者団体からは、レイプが犯罪として認定されるには、被害者が性交に同意していないだけでなく「暴行または脅迫」によって抵抗できなかったことを証明しなければならないという「暴行脅迫要件」の削除などを求める声が上がっている)がなされるまでは……と言いたいところですけど、とりあえず1年は続けようと思っています。基本的には毎月11日、冬は屋内でやるとか、あまり無理しない形でやっていきたいな、と。雨宮さんも、これからもフェミニズムにかかわっていかれますよね。

雨宮 かかわるというか、自分の問題だからかかわらざるを得ないですよね。ジェンダーやフェミニズムをテーマに書いた時の読者からの反応の熱さも実感しているし、今後もどんどん発信していきたいと思っています。

次回は9月4日(水)の予定です。

著者情報

作家、活動家

雨宮処凛

あまみや かりん

1975年、北海道生まれ。作家、活動家。反貧困ネットワーク世話人。バンギャル、右翼活動家を経て、2000年に自伝的エッセー『生き地獄天国』でデビュー。自身の経験から、若者の生きづらさについて著作を発表する傍ら、イラクや北朝鮮へ渡航を重ねる。その後、格差や貧困問題について取材、執筆、運動を続ける。『生きさせろ! 難民化する若者たち』でJCJ賞受賞。著書に『一億総貧困時代』『「女子」という呪い』など多数。

エトセトラブックス代表取締役・編集者

松尾亜紀子

まつお あきこ

1977年、長崎県生まれ。出版社で15年間編集者として勤めたのち、2018年にフェミニズム専門出版社「エトセトラブックス」を設立。フェミマガジン「エトセトラ」を創刊する。他に同社の刊行物は、牧野雅子『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』、カルメン・マリア・マチャド『彼女の体とその他の断片』(小澤英実・小澤身和子・岸本佐知子・松田青子訳)など。

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