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連載

腫れ物のように扱わないで(16歳・Hさん)

第37回

Colabo(一般社団法人)

私は小学5年生の時に、6年生の人にいじめられていました。通りすがったら、何なのあいつとか、お前みたいなやつがいちばん嫌いとか、言われていました。

それには理由があって、私は女の人とあんまり関係をうまく保てません。その一つの理由が、私の性格が男っぽいから。

だから女の人にそうやって言われても、しょうがないかなって思ってたけど、ある日、好きな人の前で嫌な言葉を言われたことがすごいショックで、いつか絶対いじめる人たちをいじめ返すと考えてしまいました。ノートにも計画表みたいなものを書いていました。

その頃、私は相談する相手もいないし、親にも相談出来ずにいました。そして中学1年生になった私は少し強くなった気がして、入学式の日に私をいじめてきた人たちのところへ行って、私のその気持ちを全て暴力としてぶつけてしまいました。

流石に問題になり、私は問題児という枠に入り、学校へ行ったらよく来た! と言われ、みんなとは絶対に同じ扱いをしてもらえず、舐めくさってんなと思ってしまいました。

今思えば、先生たちは私が学校に来られるように居場所を作ってくれようとしていたんだと思います。その頃の私の気持ちは、寂しかったんだと思います。

言葉にしなきゃ何も伝わらないということを学びました。大人の人たちも言葉にしてくれなきゃ何も分からないです。子どもは本当に分からないです。

少し子どもに怒るだけで、子どもは、私のこと嫌いなのかな、って思ってしまうと思います。現に私がそうです。

だけど少年院に行き社会のことを学び、少しは大人の気持ちを理解することが出来るようになりました。少年院の先生にすごく感謝しています。

寂しかった心の穴を埋めてくれたのも少年院の先生でした。そして、私と本気で向き合ってくれた人たちでした。なんか腫れ物のように私のことを扱わず、真剣にぶつかってくれる人がいることを学びました。

著者情報

一般社団法人

Colabo

コラボ

『すべての少女が 「衣食住」と「関係性」を持ち、困難を抱える少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会』を目指して活動する非営利団体。2011年に仁藤夢乃を代表として設立。10代の少女たちと支援する/される関係ではなく「共に考え、行動する」ことを大切にしており、虐待や性暴力被害を経験した10代の女性たちとともにアウトリーチや、虐待や性搾取の実態を伝える活動や提言を行っている。

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