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連載

諦めろと遠回しに言わないで(17歳・Mさん)

Colabo(一般社団法人)

昔から、記憶もないくらい幼い時から、両親から暴力を振るわれたり、ご飯ももらえなかったりした。いつも怒鳴ってばかりのママとパパだったけど、たまに優しくなってご飯作ってくれたり、お出かけしてくれたり、情緒が不安定な親に疲れてくるようになった。

0歳から中3まで何度も、児童相談所の一時保護所に連れて行かれた。中3の時は受験期で不安も大きくて、何より保護所の中は、窮屈な場所に閉じ込められるような気分で精神的に辛かった。保護所に入ると外にも出られない。保護所内のホールや食堂にも出させてもらえず、個室の部屋で一人、5カ月間監禁されているような感じで、感情も無くなってきた。

そのまま児童養護施設に入ることになった。納得できないルールや職員の言動にストレスが溜まって、目標も何もなくてずっと苦しかった。その施設は出てしまったけど、そのあと家に戻ると親との関係は変わらなくて、Colabo(コラボ)に繋がった。Colaboで数カ月過ごした後、今は別の施設に入所しています。

「高校生だから」「未成年だから」「施設のルールだから」と、できない制限が多くて、自分の気持ちも思うように言えなくて、「生きづらい世の中」「お金さえあれば」「みんなみたいにちゃんと育ててくれる親がよかった」「産まれてきたくなかった」って、ずっと堕(お)ちてるような感情しかなかった。

だけど、今は進学と自立、高校卒業に向けてアルバイトも頑張っているし、学校も休まず毎日通えてる。

前の施設を出て、Colaboの人と出会って、自分の人生終わりって思ってたけど、最近は目標があるおかげで楽しいです。今の施設もいい職員ばかりで、すごく環境も変わって、気持ちも安定するようになってきて、大人が大嫌いだったけど、今では周りの大人たちのおかげで変われたような気がします。

児童相談所にも納得できないことも沢山あるし、今でも思い出すと腹立つことばかりだけど、人生諦めてる人も、何か一つでいいから目標を見つけてみてほしいって思う。目標がある、ない、だけですごく気持ち変わるってことに気付きました。

最後にママ。ママのことは一生許せないし、私にとって一生の傷だけど、それでもママが好きで大切です。今は受け入れてもらえないかもしれないけど、進学して自立して、高校卒業したらママに一度会いに行ってみたいと思ってる。「こんなに変われたよ」「ママが見てない間も色々あったけど頑張ってここまで来たよ」ってところを、成長した姿を見てもらいたいです。

「産まなきゃよかった」って言葉と逆に「産んでよかった。今までごめんね」と、これから少しずつママも私も大人になって、また家族全員でご飯でも食べてみたいです。ママのこと「お母さんだと思ってない」って言ったけど、ママは世界で一人。ママに私の存在を認めてもらいたい。

嘘ばかりの大人や理解してくれないで口ばかりの大人はまず、子どもの話を聞いてあげるところから直してほしいって思います。諦めろと遠回しに言わないでほしいです。悩んでる子どもや生徒がいたら捨てないでください。

著者情報

一般社団法人

Colabo

コラボ

『すべての少女が 「衣食住」と「関係性」を持ち、困難を抱える少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会』を目指して活動する非営利団体。2011年に仁藤夢乃を代表として設立。10代の少女たちと支援する/される関係ではなく「共に考え、行動する」ことを大切にしており、虐待や性暴力被害を経験した10代の女性たちとともにアウトリーチや、虐待や性搾取の実態を伝える活動や提言を行っている。

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