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マイコプラズマ肺炎

mycoplasma pneumonia

小柳義夫(京都大学ウイルス研究所教授)

マイコプラズマという、最も小さい細菌によって起こる細菌性肺炎である。呼吸困難によって死に至るような肺炎球菌による細菌性肺炎とは、その重症度が明らかに異なる。幼児などの若年者にもみられるが、青年期の患者も少なくない。症状は、発熱、全身倦怠感(けんたいかん)から始まり、乾いたコンコンという咳(せき)が止まらない。患者はこの咳に苦しむが、全身状態は比較的保たれている。ときに重症肺炎に移行することがあり、また中耳炎、髄膜炎、脳炎などの合併症もある。マイコプラズマにはマクロライド系の抗生物質が有効であり、なかなか治らない咳が続くときは内科専門医に受診すべきである。
(2012.03)

著者情報

京都大学ウイルス研究所教授

小柳義夫

こやなぎ よしお

1957年生まれ。熊本大学医学部卒業。京都大学大学院医学研究科、UCLA医学部研究員、東北大学大学院医学系研究科教授を経て、2004年より京都大学ウイルス研究所ヒトレトロウイルス研究施設ウイルス病態研究領域教授。

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