キャリア女性でもなく妻でもなく生きる方法
雨宮処凛(作家、活動家)
《個々の女性が結婚さえすれば、フリーターの問題は解決するとは思えないから。女性で、公務員等の手堅く稼げる職(それはなんと少ないことだろう)に就けないとすれば、銀行でお金を借りることもできず、相手を保証することも当然できず、家を借りることすらままならず、それならばと親と同居すれば「パラサイト」と言われる「構造」、その「構造」は微塵も変わらぬまま、「結婚さえすれば」よいのか 》
![]()
そんなことを悶々と考えながら、栗田さんも私も40代になった。私はフリーランスで、栗田さんは非正規で働きながら。そんな単身アラフォーの人生はトラップだらけだから、私は今も貧困問題をテーマにし続けるしかない。そんな私や栗田さんの現実について、立派な肩書きがあり、安定した高所得があるA氏のような男性には決して想像がつかないだろう。だからこそ、「すぐ飽きてやめる」と思ったのだろう。だけどA氏と違い、私の人生は落とし穴だらけなのだ。
A氏との対談から、10年以上。私が今もこの活動を続けていることについて、彼はどう思っているのだろうか。聞いてみたい気もするけれど、もっとひどい「代弁」をされたらたまらないので、やめておこう。
次回は10月2日(水)の予定です。