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連載

キャリア女性でもなく妻でもなく生きる方法

雨宮処凛(作家、活動家)

《個々の女性が結婚さえすれば、フリーターの問題は解決するとは思えないから。女性で、公務員等の手堅く稼げる職(それはなんと少ないことだろう)に就けないとすれば、銀行でお金を借りることもできず、相手を保証することも当然できず、家を借りることすらままならず、それならばと親と同居すれば「パラサイト」と言われる「構造」、その「構造」は微塵も変わらぬまま、「結婚さえすれば」よいのか 》

 そんなことを悶々と考えながら、栗田さんも私も40代になった。私はフリーランスで、栗田さんは非正規で働きながら。そんな単身アラフォーの人生はトラップだらけだから、私は今も貧困問題をテーマにし続けるしかない。そんな私や栗田さんの現実について、立派な肩書きがあり、安定した高所得があるA氏のような男性には決して想像がつかないだろう。だからこそ、「すぐ飽きてやめる」と思ったのだろう。だけどA氏と違い、私の人生は落とし穴だらけなのだ。

 A氏との対談から、10年以上。私が今もこの活動を続けていることについて、彼はどう思っているのだろうか。聞いてみたい気もするけれど、もっとひどい「代弁」をされたらたまらないので、やめておこう。

次回は10月2日(水)の予定です。

著者情報

作家、活動家

雨宮処凛

あまみや かりん

1975年、北海道生まれ。反貧困ネットワーク世話人。バンギャ、フリーター、右翼活動家などを経て2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。2006年からは貧困問題に取り組み、『生きさせろ! 難民化する若者たち』(2007年、太田出版/ちくま文庫)は日本ジャーナリスト会議のJCJ賞を受賞。著書に『学校では教えてくれない生活保護』(‎河出書房新社、2023年)、『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』(光文社新書、2024年)など多数。

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