imidas - 情報・知識&オピニオン

連載

「#KuToo」が新語・流行語大賞ベストテン入りした2019年を振り返る

雨宮処凛(作家、活動家)

 11月19日、加藤勝信厚生労働大臣が、女性だけメガネ禁止・パンプス強制はハラスメントであると答弁したのだ。福島みずほ議員の質問に答えて、参議院の厚労委員会での発言だった。

「男女雇用機会均等法の趣旨に照らせば、同じ職務に従事して、同じ状況で、同じ仕事をして、少なくとも男女において、男性はよくて女性はダメだというのは、これは趣旨に合っていないと思います」

 これはメガネについての発言だが、女性のみヒールのない靴がダメ、というのも同じく均等法上NGだろう。

 このように、今、「みんながおかしいと思ってたけど誰も声を上げなかったこと」について、声を上げると事態がどんどん動くということが起きている。明らかに合理性も整合性もない謎習慣だったからだ。そしてそこに、多分に性差別的なものが含まれているからだ。

 たった一人の女性の「おかしいよね?」という声が、今、この国の職場の光景を変えようとしている。

 令和の時代は、もっともっと女性が生きやすい社会になりますように。

 19年を振り返りつつ、そう祈っている。

 

次回は2020年1月15日(水)の予定です。

著者情報

作家、活動家

雨宮処凛

あまみや かりん

1975年、北海道生まれ。作家、活動家。反貧困ネットワーク世話人。バンギャル、右翼活動家を経て、2000年に自伝的エッセー『生き地獄天国』でデビュー。自身の経験から、若者の生きづらさについて著作を発表する傍ら、イラクや北朝鮮へ渡航を重ねる。その後、格差や貧困問題について取材、執筆、運動を続ける。『生きさせろ! 難民化する若者たち』でJCJ賞受賞。著書に『一億総貧困時代』『「女子」という呪い』など多数。

関連記事

新着記事

imidasの更新情報をお届けします。