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性知識イミダス:からだのこと、性のこと、きちんと知っていますか?

「性」の問題は「生き方」そのものにつながる

イミダス編

(構成・文/加藤裕子)

 日本でも、1970年代末から80年代にかけて、「セックス」だけではなく「生き方」の問題として「性」をとらえる動きがあった。その原動力となったのは女性の自立や権利の獲得を目指すフェミニズム運動であり、「性」を「自分らしく生きるための力」としてとらえ、読者に伝え続けたメディアの代表格に女性誌の存在がある。特に20代女性が主な読者層の「MORE」では、性についての特集に積極的に取り組んだ。避妊、中絶、妊娠、出産、病気などのからだの知識はもちろんのこと、パートナーとの関係をどう築くか、女性の性を抑圧する社会への問いかけ、自分自身の性を生きることの意味を訴え、読者と共に考えを深めた「モア・リポート」(1980年)をまとめ、当時、ひとつの社会現象にもなった。
 そんなふうにパワフルに性を取り上げる流れは、1980年代以降から現在にいたるフェミニズムへのバックラッシュ(反動、揺り戻し)を経てほとんど途絶えてしまい、団塊ジュニア世代は「性が豊かなものだなんて、習ったことがない」「自分たちが知っているのは、商品化された性だけ」と口を揃える。それでも、2010年代にはセクハラという言葉や概念が社会に定着したことで、日本でも一定の広がりを見せた#MeToo運動、性暴力裁判での無罪判決をきっかけに起こった「フラワーデモ」、フェミニズム問題をテーマとした韓国の小説のヒットといった流れも生まれてきている。女性記者にセクハラを繰り返した財務省次官が更迭されるなど、セクハラに対する社会的反応も以前とは比べ物にならないほど厳しくなった。こうした変化の兆しは、「日本では大人が性を人権としてとらえていない」という艮さんの言葉を踏まえれば、まさに「性=人権」という認識が日本でも受け入れられつつあることのあらわれかもしれない。

性のことをきちんと見直そう

 卵が先か鶏が先かという話かもしれないが、日本の性意識の貧しさを変えていくことは、「自分らしく」「人間らしく」生き、多様な選択を可能にする社会へとつながっていくはずだ。そのためには、まず正しく性を知ることが第一歩となる。
 日本では性は「いやらしいもの、汚らわしいもの」という意識が強いが、性を知りたいと思うことはけっして恥ずかしいことでも後ろ暗いことでもない。
 前述の「性の権利宣言」には、「教育を受ける権利」と共に「情報への権利」が含まれている。

 あふれる情報に惑わされがちな今の時代だからこそ、性についてきちんと学び直すことが必要とされている。「今さら聞けない」という大人のあなたも、「知らないことばかり」という若い世代も、性についての知識を身につけるためにこのシリーズをぜひ役立ててほしい。性について知ることで、あなたの人生も、そしてこの社会も、きっとポジティブに変わっていくだろう。

※本連載「心とからだを幸せにする性知識イミダス」では、毎回、性にまつわる様々なことを取り上げ、性への理解を深める情報を提供していく。セクシュアリティやジェンダーのこと、生殖に関する選択や権利のこと、からだの悩みや不調について……。しかし、これらを理解するためには、まず「からだ(生殖器)」についての正確な知識が大前提となる。というわけで、第1回では、女性生殖器の位置や名称、しくみの解説から始めてみよう。「性知識イミダス:女性の生殖器を知ろう」はこちら!

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イミダス編

いみだすへん

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