imidas - 情報・知識&オピニオン

連載

【今週のことば】蛙鳴蝉噪/けい蛄は春秋を知らず/蚊の涙

集英社辞典編集部編

蛙鳴蝉噪
(あめいせんそう)

蛙(かえる)や蝉(せみ)がやかましく鳴き立てていること。転じて、大げさで内容のない文章や、うるさいだけで実りのない議論のことをいう。「噪」は、やかましい、さわがしいという意味。
『儲欣(ちょきん)―平淮西碑・唐宋八家文評』に、「段文昌以駢四儷六、蛙鳴蝉噪之音、易鈞天之奏、直不人間有羞恥事」と記されている。儲欣は、清代、宜興の人で、字(あざな)は同人。

〔例〕むだな議論や下手な文章などをあざけっていうときに、「今までの企画会議は、現実的な話が少しも出なくて、貴重な時間がむだづかいでしかなく、まったく蛙鳴蝉噪を地で行っているようなありさまだ」といったり、「彼の論文は、タイトルはいつも斬新なのだが、中味は蛙鳴蝉噪でつまらない。本気で相手にする研究者はほとんどいません」などと使ったりする。
〔類〕蛙鳴雀噪(あめいじゃくそう)、蝉噪蛙鳴(せんそうあめい)

◆その他の四字熟語はこちら!【スピーチに役立つ四字熟語辞典】

 

けい蛄は春秋を知らず
(けいこはしゅんじゅうをしらず)

(「けい蛄」はつくつくぼうしのこと。夏の期間だけに限られた命の短い蝉(せみ)は春も秋も知らないから) 短命なこと、あるいは世間知らずなことをいう。

〔出〕荘子(そうじ)
〔会〕「総務の彼、どうして口の利き方も知らないんだ」「親にちやほやされて育ったらしくてね。けい蛄(けいこ)は春秋を知らずさ」

◆その他のことわざはこちら!【会話で使えることわざ辞典】

 

蚊の涙
(かのなみだ)

分量のきわめて少ないことのたとえ。「蚊の涙ほどのお金でも、今のわたしにとっては大助かりだ」

〔類〕雀の涙
〔語源〕昆虫の中でもとくに小さい蚊の涙は、きわめて少量であろうという想像から。

◆その他の慣用句はこちら!【ルーツでなるほど慣用句辞典】

著者情報

集英社辞典編集部編

関連記事

新着記事

imidasの更新情報をお届けします。