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連載

ホロコースト――人間が人間でなくなる場

吉田徹(同志社大学教授)

「あなたは生きなきゃいけない」「生と死の隔たりはわずかしかない。破壊と再生も紙一重」とは、ヴェイユが若くして子どもを亡くした麻薬中毒のエイズ患者女性にかける言葉です。たまたま生存者として生きることを余儀なくされ、だからこそ社会の不遇をなくすことを責務とした人物ならではの人生訓ではないでしょうか。

「好むと好まざるとにかかわらず、私たちには団結を生む責任がある。過去の出来事から学び、未来へと進むものだ」――単なる過去の歴史を知るというだけでなく、世界の紛争地でジェノサイドやホロコーストが再び生じているという現実を前に、人間は何のために生きているか、どう生きるべきなのかということを、これらの映画は教えてくれます。

著者情報

同志社大学教授

吉田徹

よしだ とおる

1975年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門は比較政治学、ヨーロッパ政治。著書に『ミッテラン社会党の転換』(2008年、法政大学出版局)、『二大政党制批判論』(2009年、光文社新書)、『ポピュリズムを考える』(2011年、NHK出版)、『感情の政治学』(2014年、講談社)、『「野党」論』(2016年、ちくま新書)、『アフター・リベラル』(2020年、講談社現代新書)などがある。

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