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連載

「学費値上げ反対」の声が国会周辺に響き渡った日 〜2025年2月13日の2つの院内集会

第63回

大内裕和(武蔵大学教授)

 私の「基調提起」から始まった院内集会には、20人以上の国会議員も参加しました。中でも「苦しむ学生の声を聴く!」集会から連続して参加した議員は、当事者である学生の発言に心を強く動かされたことを口々に訴えました。その中の一つには、「苦しむ学生の声を聴く!」集会で司会進行を担当した金澤伶さん(東京大)からの発言もあり、ポイントをおさえた的確なその訴えは、参加者に学生の現状を伝える上で重要な役割を果たしました。

 かくして高等教育費負担軽減を求めて2つの院内集会が開かれ、議員会館前で延べ100名近くの学生による学費値上げ反対のスタンディングが行われた25年2月13日は、学費の値上げに反対する私たちにとって画期的な一日となりました。私たち中高年世代中心の運動と、若者を中心とする現役学生の運動が有機的につながり始めたからです。

「すべての人が学べる社会へ 高等教育費負担軽減プロジェクト」は25年2月以降、個人署名については取り組みの延長を決定しました。高等教育費負担軽減が実現できるかどうか、それは今後、私たちのような年長者が若者たちとどれだけ強く結び合えるかにかかっていると思います。

著者情報

武蔵大学教授

大内裕和

おおうち ひろかず

1967年、神奈川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得。松山大学教授、中京大学教授を経て2022年度より現職。「入試改革を考える会」代表。「奨学金問題対策全国会議」共同代表。著書に「ブラックバイトに騙されるな」(集英社)、「教育・権力・社会」(青土社)、「ブラック化する教育 2014-2018」(青土社)などがある。

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